• お問合わせ

ワインの通信販売・ワインセミナー講師「ワインコンシェルジュまこと-ワインの数だけ物語がある-」

マリリンズ・キッチン ワインセミナー

テーマワインの飲み比べ

開催地大阪 高麗橋 マリリンズ・キッチン
人数11名

2月1日、ビルメンテナンス関係の経営者の定期的な懇親会でワインセミナーをさせていただきました。
皆様お顔なじみなので和気あいあいとした中で始まりました。

ワインは、白ワイン2種類、赤ワイン4種類。
フランス、イタリア、スペインそれぞれの代表的なぶどうで造られており、その特徴が良く出ているものを選びました。飲み比べて頂く中で、ご自身のお好みのワインのタイプを見つけるきっかけにして頂ければと思います。

白ワイン

  • シャトー・ダルシャンボー・ブラン2014 【フランス・ボルドー・グラーヴ】
  • ロジェ・リュケ サンヴェラン2014 【フランス・ブルゴーニュ・サンヴェラン】

赤ワイン

  • セッテ・ポンティ ヴィーニャ・ディ・パリーノ 【イタリア・トスカーナ】
  • カンピーリョ・レゼルバ2010 【スペイン・リオハ】
  • ユニオン・サンテミリオン・レゼルバ 【フランス・ボルドー・サンテミリオン】
  • ロブレ・モノ ブルゴーニュ・ピノ・ノワール 【フランス・ブルゴーニュ】

今回は比較試飲をして頂くために、2種類ずつ同時にお出ししました。

「シャトー・ダルシャンボー」はソーヴィニヨン・ブラン種とセミヨン種をブレンドして造られており、華やかな白い花の香りが特徴です。
産地の名前グラーヴは小石という意味で、その名の通りぶどう畑の中は砂利がいっぱいです。
小石が多いので水はけが良く、そのためぶどうに余分な水分が行かず味わい深いぶどうが収穫できます。
白ワインの生産比率が少ないボルドーでは、高品質の白ワインが造られる大切な地区です。

「ロジェ・リュケ サンヴェラン」はシャルドネ種から造られており、落ち着いた香りと少しコクのある味わいです。
飲み比べて頂くとぶどうの特徴の違いが良く分かると思います。
サンヴェランは1971年にマコネ地区の上級ワインとして新たに認められたAOC(原産地呼称)で、ブルゴーニュ地方の中では少し南部のマコネ地区のレベルの高いワインを産出する8つの村のみで造られています。
通常のマコンに比べてまろやかでふくらみのあるワインです。

 

次に「セッテ・ポンティ ヴィーニャ・ディ・パリーノ」と「カンピーリョ・レゼルバ」の飲み比べをしました。
イタリア、スペインはフランスに次ぐワイン生産大国です。
それぞれの国を代表するぶどうから造られるワインの飲み比べです。

「セッテ・ポンティ」はイタリアのトスカーナ地方を代表するサンジョベーゼ種から造られています。
色の濃さの割にはスムーズな口当たりです。
「カンピーリョ・レゼルバ」はスペインの高級赤ワインの産地として有名なリオハのワインです。
ぶどう品種はテンプラニーリョ種、「てんぷらにいいよ」と覚えれば簡単に覚えられます。実際てんぷらなど少しボディのある和食にとてもよく合います。
リオハのワインは熟成させて(3~5年)出荷される事が多く、少し色が薄くなってすごくまろやかになったものが多いようです。

最後の2種類はフランスを代表する2大ワイン産地、ボルドーとブルゴーニュのワインです。

「ユニオン・サンテミリオン・レゼルバ(ボルドー地方)」は世界遺産で有名なサンテミリオンのワイン生産者の協同組合のワインで、ぶどう品種はほとんどがメルロ種でカベルネ・フランが少しブレンドされています。
ボルドーでは伝統的に複数のぶどうをブレンドしてワインが造られます。それに対して、ブルゴーニュはブレンドせずにほぼ単一品種のみで造られるのが特徴です。

「ロブレ・モノ ブルゴーニュ・ピノ・ノワール(ブルゴーニュ地方)」のぶどうの品種はピノ・ノワール種のみで、生産者のロブレ・モノは有機農法で栽培されたぶどうでワインを造っています。
2つのワインの色を比べて頂くと良くわかりますが、ボルドーのワインは赤みが濃く少し紫色がかっています。ブルゴーニュのワインはグラスの向こうが透けて見えるほど色が薄く、ほんの少し褐色がかっています。

4つの赤ワインを飲んで頂くと、どのタイプのワインがお好みかが、はっきりしてくると思います。
同じようなワインを購入したいと思われた時は、ワインの名前、国名・産地、ぶどう品種などを、ワインショップでお伝えいただくと全く同じでなくても、良く似たワインに出会えると思います。

また、今回お集まりの方々は皆様経営者とお聞きしましたので、「レストランでの上手な接待の仕方」についてお話ししました。
ワインの注文が苦手な方の注文の仕方や、食事の初めに行われるテイスティングの簡単・上手な対応の方法、ソムリエと上手に付き合うためのマナーなど、皆様とても興味深くお聞きいただき、次にレストランを利用するとき試してみたいと話しておられました。

カテゴリ:ワインセミナー, ワイン会 投稿日:2016-02-20