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ワインの通信販売・ワインセミナー講師「ワインコンシェルジュまこと-ワインの数だけ物語がある-」

わいわいワイン会

テーマ白ワイン飲みくらべ

開催地ハートンホテル南船場 サザン亭
人数40名 会費6500円(お食事+ワイン)

4月20日のわいわいワイン会、今回のテーマは『白ワイン』です。
参加者は40名です。白ワインがテーマのワイン会は参加者が少なくなる時が多いのですが、多くの方が参加して頂けました。
ワイン名とぶどうの品種です。5番目のワインは口直しの赤です。

ワインリスト

  • ニコラ・ブリュネ ヴーヴレ エクストラ ブリュット(フランス・ロワール)
    【シュナン・ブラン】
  • エイドス デ パドリニャン(スペイン・ガルシア)
    【アルバリーニョ】
  • シャトー グラビティ ブラン(フランス・ボルドー)
    【ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン】
  • サン・タベル シャサーニュ・モンラッシェ(フランス・ブルゴーニュ)
    【シャルドネ】
  • ブルゴーニュ コート シャロネーズVV(フランス・ブルゴーニュ)
    【ピノ・ノワール】
  • アルベール・マン ゲヴュルツトラミネール (フランス・アルザス)
    【ゲヴュルツトラミネール】

最初のワインはフランスのロワール地方の銘醸地ヴーヴレ地区のスパークリングワインでニコラ・ブリュネ ヴーヴレ エクストラ ブリュットです。
ぶどうの品種はロワール地方を代表するシュナン・ブラン種です。ヴーヴレではシュナン・ブラン種からスパークリングワインと白ワインが造られていて、甘口から辛口までいろんなタイプがあり、それぞれ個性があって楽しめます。今日のスパークリングワインは辛口ですが、やや甘口のスパークリングワインは甘みと共にコクもあり珍しがられています。
余談ですが、ヴーヴレ地区の白ワインの中でも、甘口ワインとして人気のある「カール・ド・ショーム(“四分の一”の意味)」は、出来上がったワインの四分の一を領主に献上した習慣からその名前が付けられました。その他、ロワール地方にはクレマン・ド・ロワールというスパークリングワインがありますが、地区名の付いたヴーヴレなどの方が品質は上のようです。

2本目はスペインのガリシア地方、リアス・バイシャス地区の白ワインで、ポルトガルの北の大西洋に面しているところにあります。このスペイン北西部の海岸は、ギザギザの入り組んだ地形で、「入り江」意味する「リア」が沢山あることから「リアス」と呼ばれ、「リアス式海岸」の名前の由来になっています。「バイシャス」は「下部」という意味です。
ぶどうの品種はアルバリーニョ。ワインと料理の相性に関するご質問で、よく『お刺身にあうワインはありますか?』と聞かれると、日本酒も好きな私は、心の中で「お刺身にはやっぱり日本酒が合う」と思っていますが、そんな私でも、このアルバリーニョのワインは、すっきりとしたクセのない辛口ワインで、本当にお刺身によく合うと思います。リアス・バイシャスではタコもよく食べられていますので、中でも特にタコ刺しにはぴったりだと思います。

3本目はフランス・ボルドー地方のグラーヴ地区の白ワインで、シャトー グラビティ ブランです。このワインは年間の生産量がわずか4,000本という希少なワインです。
ボルドー市の南に広がるグラーヴ地区は、赤・白ともに評価の高いところで、グラーヴとは砂利という意味で、実際に畑には小石がごろごろしています。
使用されているぶどうの「ソーヴィニヨン・ブラン」は、「野性的な白」の意味で、草や柑橘系の香りが楽しめます。ソーヴィニヨン・ブランはボルドーのほか、ロワール地方のサンセール地区やプイイ・フュメ地区が産地として有名で、最近はニュージーランドも注目されている品種です。

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4本目はシャルドネのワインで、サン・タベル シャサーニュ・モンラッシェです。シャルドネは、2014年の統計で、アイレン種(スペインの白ワイン用のぶどうで、各地に広く植えられているので栽培面積だけは広い)に次ぐ栽培面積で、世界中で植えられている品種です。シャルドネ種のワインの中でも、高品質のものはやはりフランスのブルゴーニュでしょう。
このワインはシャサーニュ・モンラッシェ村の隣、サン・トーバン村にある家族経営のドメーヌ・ルーのワインです。とてもコクがあり、上品で気品のあるワインです。

5本目は口直しの赤ワインで、次にお出しするゲヴュルツトラミネールを活かすために、あまり渋みのないピノ・ノワールから造られたワインを選びました。
どうしてブルゴーニュのピノ・ノワールを選んだのか、何人かの方からご質問がありました。
最後のワインが貴腐ワインであれば、甘みも強く蜂蜜のような香りがありますので、ボルドーの赤を選んでもよかったのですが、今日の最後のワインである、ゲヴュルツトラミネールには、ボルドーの赤の渋みは強すぎると思いましたので、ピノ・ノワールにしました。

最後はフランス・アルザスのゲヴュルツトラミネールです。私が40年ほど前にワインを勉強し始めた時にゲヴァルト(香辛料)の香りのするワインと書いてあり、いったいどんな香りがするのかと探し回りましたが、まだ日本に輸入されていなかったため、わざわざインポーターにお願いして輸入して頂いた思い出深いワインです。実際飲んでみると、ライチの香りが特徴的で、定番的には中華料理に合うワインと言われています。

皆さん、それぞれのワインを興味深く味わっておられましたが、やはりシャサーニュ・モンラッシュが特に気に入って頂いたようです。今回、輸入元から特別な価格で提供して頂けましたので、興味のある方にはご自宅にお送りしました。

カリフォルニアへ行かれた参加者の方が、オーパスワンの醸造所でワインを購入されて、オーパスワン2012を1本寄贈していただきましたので、10名限定で5月19日にミニワイン会を開くことになりました。

次回ワイン会のテーマは『イタリアワイン ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ』です。

カテゴリ:ワインセミナー, ワイン会 投稿日:2016-07-18