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ワインの通信販売・ワインセミナー講師「ワインコンシェルジュまこと-ワインの数だけ物語がある-」

安くておいしいチリワインの選び方

先日、料理用の赤ワインを買ってきてほしいと言われて、ワインショップに行ってきました。ちょうど特売期間でもあったのですが、あるチリワインが428円で売っていました。

このチリワインのように、最近、大手のビールメーカーなどが、超低価格のチリワインを次々開発して輸入しています。チリの色々な地区のワインをブレンドしているため、産地の表示がなく特徴はあまりないのですが、試飲をしてみると、そこそこの品質で上手にブレンドしているなあと感心していました。

ところが、買ってきたこのワインのラベルを見るとセントラル・ヴァレーと書いてあるのです。産地名まで書いてあるとなると少し期待できる品質ではと、こそっと飲んでみるとなかなかいけるのです。結局、料理用として買ったにも関わらず、その日はこのワインを夕食と共に飲んでしまいました。
超低価格のチリワインをお買い求めの時は是非産地名を書いてあるか確かめてみてください。
もし表示されていたらもうけものです。

また、ここでワインを色々とお勧めしている立場から、チリワインのはずれのない買い方をお教えします。
お好みのチリワインに出会えるコツとでも言えるかもしれません。
カベルネ・ソーヴィニヨンがお好きな方は、マイポ・ヴァレー地区のもの、シャルドネやピノ・ノワールがお好きな方は、カサブランカ・ヴァレー地区のワインを選べばほぼ間違いはありません。
価格は少し高く、1,000円を少し超えますが、品質はバッチリです。
ただ、マイポ・ヴァレー地区のワインを購入する時には、少し注意して頂きたい事があります。

この話を色々な所でしていると、「マイポ」のワインを買って飲んだけれど、あまりおいしくなかったという声を何人かから聞きました。
そこで調べてみると、日本の大手ウイスキーメーカーがチリのビニャ・マイポ社のワインを輸入しています。
この会社もマイポ・ヴァレーの高品質のワインを造っているのですが、全てのワインがマイポ産というわけではありません。しかし、すべてのワインのラベルには大きくMAIPOと社名が書いてありますので、ラベルに産地名が表示してあるか、よく確認してお買い求めください。

カテゴリ: 投稿日:2016-07-05