わいわいワイン会
テーマスパークリングワイン飲み比べ
8月のわいわいワイン会はスパークリングワインの飲み比べです。
世界の4大スパークリングワインを味わって頂きます。
ワインリスト
- ・ゼクトケラーライ・ダイデスハイム・リースリング・ゼクト・ブリュット
(ドイツ・ファルツ) - ・ルッジェーリ・ジュスティーノBヴァルドゥビアーデネ プロセッコ スペリオーレ エクストラ ドライ2014
(イタリア・ヴェネト) - ・スマロッカ・カバ・グラン・ブリュット・ロサード・ピノノワール
(スペイン・ペネデス) - ・パトリック・スティラン・シャンパーニュ・ブラン・ド・ノワール・グラン・クリュ
(フランス・シャンパーニュ) - ・ロシュバン・ブルゴーニュ・ピノノワール・ヴィエーユ・ヴィーニュ
(フランス・ブルゴーニュ) - ・カーヴェス・メッシアス・ポート・メッシアス・トウニー
(ポルトガル・ポート)
ゼクトケラーライ・ダイデスハイム・リースリング・ゼクト・ブリュット
1本目はドイツのゼクトです。ドイツのシャルマ法(タンク内2次発酵)や瓶内2次発酵で造られたスパークリングワインをゼクトと言います。
このゼクトは南部ドイツのラインファルツにあるゼクトの専門醸造所のものです。ドイツの高貴な白ワイン品種、リースリングから造られています。
ルッジェーリ・ジュスティーノBヴァルドゥビアーデネ プロセッコ スペリオーレ エクストラ ドライ2014
2本目はイタリア・ヴェネト州の「プロセッコ」です。「プロセッコ」はイタリアを代表するスパークリングワインで、その呼称は原料ブドウの名前でもあった「プロセッコ(グレーラとも呼ばれていた)」に由来し、このぶどうから造られたスパークリングワインは他の州でも「プロセッコ」と呼ばれていました。
しかしその後、法律が改正され、原料ブドウの呼称は「グレーラ」に統一、さらに、ヴェネト州以外で造られるスパークリングワインは「プロセッコ」と呼ぶ事が出来なくなりました。
イタリアのスパークリングワインでは、ロンバルディア州のフランチャコルタが最高ランクのDOCGに認定されていますが、ヴェネト州のプロセッコも2009年にヴァルドゥビアーデネ地区のプロセッコの最良のものがDOCGに認定されました。今日飲んで頂くプロセッコは3大プロセッコと言われているルッジェーリの最上のものです。
このプロセッコは、他のプロセッコと比べて価格が大変高く、普通のプロセッコの倍近い価格が付けられています。
3大プロセッコとはいえ、どうしてこんなに高いのかと思っていましたが、インポーターの試飲会で飲んだ時、絶妙な味わいとタンク内2次発酵と思えない、とてもきめ細やかな泡立ちに驚かされました。
高いと思った価格が味わってみると、こんな価格でこんなに素晴らしいプロセッコがあるのかと逆に感心させられました。調べてみるとタンク内での2次発酵に低温で相当な時間をかけており、ルッジェーリの渾身の力作だという事が良く分かりました。
スマロッカ・カバ・グラン・ブリュット・ロサード・ピノノワール
3本目はスペインのカバ(カヴァとも書かれます)です。
スペインのスパークリングワインの中でも、シャンパーニュと同じ瓶内2次発酵で造られているものをカバと言います。カバの産地と言えば、バルセロナの50kmほど南のカタルニアのペネデスが有名ですが、法律上、その地区でなければいけないという指定はありません。
カバを造るメーカーは、ほとんどぶどう栽培農家からぶどうを買って造っていますが、スマロッカ社は珍しくぶどうを全て自社畑で調達しています。
スペインのような比較的気温の高いところで、高品質なスパークリングワインの原料となる良質なピノノワールを育てるのは大変な苦労です。その最高のピノノワールから造られているカバが今日の一本です。
しかも、ロゼ色にするには、赤ワインと白ワインをブレンドする簡易な方法もありますが、そうではなく、セニエ法と呼ばれる、果皮を漬け込んで色素を抽出する、とても手間がかかる方法で造られている、色の濃いロゼスパークリングワインです。
味わいの深さに、皆さん驚きとともに大変感動されている様子をみて、とてもうれしく思いました。
パトリック・スティラン・シャンパーニュ・ブラン・ド・ノワール・グラン・クリュ
4本目はシャンパーニュです。RM『レコルタン・マニュプラン(ぶどうの栽培からシャンパーニュの醸造までを家族で行う作り手)』のパトリック・スティランの個性豊かなシャンパーニュです。アンボネ村の特級畑のピノノワール100%から造られるブラン・ド・ノワール(黒ぶどうだけで造られる白いシャンパーニュ)で、大変コクのある深い味わいのあるワインです。さすがはシャンパーニュと思わせる逸品です。
4カ国のそれぞれ個性のあるスパークリングワインの飲み比べは結構飲みごたえのあるものだと思いました。自宅でスパークリングワインの飲み比べはなかなかできないので、4種類となると一般の方ではほとんど機会がないので、皆さんとても喜んでおられました。
ロシュバン・ブルゴーニュ・ピノノワール・ヴィエーユ・ヴィーニュ
5本目はブルゴーニュの赤ワインで、樹齢30~40年の古木から収穫されたぶどうから造られた気品のあるワインです。
カーヴェス・メッシアス・ポート・メッシアス・トウニー
6本目はわいわいワイン会初登場のポルトガルのポートワインです。熟成タイプのトーニーポート(茶色いポートワイン)です。甘口のデザートワインです。皆さん、名前は知っているのですが、ほとんどの方が飲んだ事がありません。ぶどうを絞って、その果汁に熟成していないブランデーを添加して、発酵を止め熟成させたものです。思ったよりまろやかで力強さもあり、好評でした。
次回は10月19日(水)で、テーマは「現在のドイツワイン・ブルゴーニュに負けないすごいワイン」です。