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ワインの通信販売・ワインセミナー講師「ワインコンシェルジュまこと-ワインの数だけ物語がある-」

DEWCワイン会

テーマイタリアワイン

開催地ハートンホテル南船場 サザン亭
人数13名 会費6000円(お食事+ワイン)

DEWCワイン会の今回のテーマは「イタリアワイン」でメインは「トスカーナのワインの飲み比べ」です。 DEWCは18年続いているワイン会で、メンバーはほとんど顔なじみ、初参加の方は1名です。

RIMG0122 DEWCワイン会

ワインリスト

  • サンテロ ピノ ロゼ NV(ピエモンテ)
  • ポッジョ・レ・ヴォルピ フラスカティ 2014(ラッツィオ)
  • コンディ・サッソ・バンフィ(トスカーナ)
  • ルチェンテ 2013(トスカーナ)
  • フラウネベルガー・ユッファー・リースリング・シュペートレーゼ 1988(ドイツ・モーゼル)

スパークリングワインは「天使のアスティ」で有名なサンテロ社のロゼ。ぶどうはピノ・ビアンコ(ピノ・ブラン)とピノ・ネロ(ピノ・ノワール)、製法はタンク内2次発酵のシャルマ法です。軽やかで飲みやすい辛口スパークリングワインです。

白ワインはフラスカティ。ローマのあるラッツィオ州のワインです。
ぶどうはマルヴァジアが主体でトレビアーノとソーヴィニヨン・ブランでとても華やかでフルーティな香りが楽しめます。味わいもマイルドでさわやかです。

イタリアワイン
赤ワインの2種類は、トスカーナの代表的な品種サンジョベーゼとフランスのボルドーの品種をブレンドしたワインです。
現在のワイン法ではどちらもIGP(地ワイン)に指定されていますが、20年ほど前、ルチェンテ(ルーチェのセカンドラベル)が出来た頃はイタリアのワイン法ではフランス・ボルドー系のぶどうをブレンドすると上級ワイン(DOCG、DOC、IGP)とは認定されなかったため、最下級のヴィノ・ダ・ターヴォラの指定を受けました。
しかしルチェンテなどはあまりに品質が高かったため、ワイン愛好家より「スーパー・ヴィノ・ダ・タ―ヴォラ」と呼ばれ歓迎されました。

ルチェンテのファーストラベルのルーチェはロバート・モンダヴィの一族のルーツを調べたことから生まれたワインです。
アメリカ・カリフォルニアの名門、ロバート・モンダヴィ氏は自分たちのルーツがイタリア・トスカーナだとわかり、イタリアでのワイン造りを考えました。
そして新しい最高峰のイタリアワインを開発するに当たって、素晴らしいワインを造っていたトスカーナの超名門フレスコ・バルディ氏にイタリアでのワイン造りの思いを伝えた時、最良の畑の提供を提案されました。
最初はサンジョベーゼ種とカベルネ・ソーヴィニヨン種をブレンドすることで試作を繰り返しましたが、思うようなワインに仕上がりませんでした。そこでカベルネ・ソーヴィニヨン種をメルロ種に変えることによって素晴らしいバランスとコクのあるとてもエレガントなワインが出来上がり「スーパー・ヴィノ・ダ・ターヴォラ」と評価され大成功を収めたのです。
1995年の最初のリリースワインがアメリカのワイン専門誌「ワインスペクテーター誌」でいきなり世界のトップ100の41位になり、パーカーポイント93を獲得したのです。

最後はとても珍しいドイツワインです。ブラウネベルグ村の単一畑ユッファーの1988年ヴィンテージ、27年経っているのですが保管状態が最高で生き生きしてます。シュペートレーゼで極甘口ではないのですが、デザートワインとして十分楽しめます。

今回、参加者の感想として、サザン亭のお料理が飛躍的に美味しくなっていることでした。
シェフにお会いしたかったのですが、残念ながらお帰りになった後でした。シェフ、有難うございました。ごちそうさまです!

次回は白特集、特にブルゴーニュの新進気鋭の醸造家「ラトゥール・ジロー」のムルソーを楽しみます。

カテゴリ:ワイン会, ワイン愛好会 投稿日:2016-02-10